近津神社ちかつじんじゃ

評価 ★★★★ [4.0]
社格 式内[論]/郷社
所在地 茨城県久慈郡大子町下野宮1626
別名 下野宮
別名読み しものみや
駅名 下野宮
参拝所要時間の目安 20分
訪問回数 1回
特徴・属性 好きな神社
知られざる名社
近隣の神社 立野神社
都々古別神社(八槻)
都々古別神社(馬場)

近隣の神社を地図で確認
交通アクセス JR水郡線下野宮駅より徒歩4分。
地図
トイレ △一応あり
下野宮駅にもあり。

コメント

常陸国延喜式内社、稲村神社の論社。

ほかの論社とは地理的に随分と離れており、櫻川磯部稲村神社とは水戸線、水郡線を乗り継いで電車の移動だけで2時間30分はかかるという立地である。水郡線でもう少し北に行けば陸奥国一宮の2つの都々古別神社がある。

当社自体は神社として見れば非常に素晴らしく、感銘を受けた。櫻川磯部稲村神社も素晴らしい神社だったが、当社はさらにその上を行きそう。随神門の先は神気に包まれた空間で、参道右手と拝殿左横の2本の御神木の杉が凄い。特に拝殿横の御神木は鉾スギと呼ばれており、推定樹齢1300年。茨城県指定の天然記念物。ほかには、神池に2連の島があり、それぞれ境内社がある珍しい構成も目を引く。

当社最寄駅の下野宮までは水戸から水郡線で1時間半もかかるが、遠いところをわざわざ来た甲斐があったと非常に満足した参拝体験だった。

立地を考えなければ、当社が式内社で間違いないと思った。ただ、当社のみがほかの常陸国式内社から遠く離れた場所にあり、陸奥国の神社であるとも考えられているようである。その場合、陸奥国の式内社の論社にもなっていそうなものであるが、そうはなっていないのが不思議である。

2つの都々古別神社と当社を併せて近津三社と呼ぶ場合もあるとのことで(通常は上野宮の近津神社、町付の近津神社と当社を指す)、常陸国と陸奥国の境界に立地する当社ならではの複雑な事情があるのかもしれない。八槻都々古別神社の最寄駅は近津駅であることにも言及しておきたい。また、どちらの国に属しているのかは時代によって変遷があるのかもしれない(ただし、一宮の場合とは異なり、式内社の場合には「延喜式成立時点で」どの神社を指すのかという話なので、時代によって式内社という地位が複数の神社間で移り変わったということではない)。

なお、当社が陸奥国に属するとしても、一宮である2つの都々古別神社よりも当社の方が素晴らしい神社だと感じた。それほどの神社なのであるが、謎に包まれた神社ということである。

画像

鳥居・境内・社殿など