足尾神社 本宮・奥宮あしおじんじゃ

評価 ★★★☆ [3.5]
社格 式内[論]/郷社
所在地 茨城県石岡市小屋字足尾山1
駅名 石岡・岩瀬
参拝所要時間の目安 40分
訪問回数 1回
特徴・属性 眺望・景色の素晴らしい神社
近隣の神社 足尾神社 里宮
加波山神社 真壁拝殿(里宮)
加波山神社 山頂本殿
五所駒瀧神社

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茨城県の神社一覧
交通アクセス JR常磐線石岡駅より関鉄グリーンバス上曽(うわそ)行37分、終点上曽下車登山。上り2時間12分、下り1時間41分。土日祝のみ。平日は柿岡車庫バス停下車。当社の南南西の上曽峠を経由して全て舗装道路を歩いた場合の時間。登山道は不明。
JR水戸線岩瀬駅より桜川市バス「ヤマザクラGO」筑波山口行34分、真壁城跡下車登山。上り2時間18分、下り1時間46分。当社の南南西の上曽峠を経由して全て舗装道路を歩いた場合の時間。
JR水戸線岩瀬駅より桜川市バス「ヤマザクラGO」筑波山口行31分、白井下車登山。上り1時間58分、下り1時間33分。県道218号を通って当社の北北東の一本杉峠を経由して歩いた場合の時間(地図サイトによる)。ただし、この経路は強く非推奨。道の状態が非常に悪く、大変危険。また、地図サイトが示す時間で歩くのは不可能(20~30分加算くらい)。詳細は旅行記と境外参道の画像を参照。

[補足]
足尾山頂に鎮座。里宮からは標高差約600m、2時間30分程度の登山と思われるが、経路不明。車道があるため車でのアクセスも可能。
地図
トイレ △一応あり
仮設トイレ。手洗いの水はないので、ペットボトルで持参。

コメント

常陸国延喜式内社、夷針神社の論社。

現在では里宮と山頂付近の本宮があるが、里宮は遥拝殿ということらしいので、仮に当社が式内社であるとすると山頂の本宮・奥宮を指すようである。また、本宮が拝殿、奥宮が本殿のようである。

足尾神社または足尾山神社という名称の神社は稀に境内社として見掛ける神社であるが、当社がその総本社であると思われる。また、足に関する神様として知られる。足の病気の治癒、健脚の神様。境内には草鞋奉納所というのがあり、たくさんの靴が奉納されている。

御祭神は、国常立尊(クニトコタチ)、面足尊(オモダル)、惶根尊(カシコネ=アヤカシコネ)。

本宮の社殿左手から奥に長い石段があり、それを上ると山頂付近に奥宮がある。登山も結構大変だが、この石段を上るのも大変で、私の場合で7分ほどかかった。

ただ、天候が良ければ、奥宮からの眺望は非常に素晴らしい。

里宮から本宮へのルート、登山時間等はかなり調査したが不明。国土地理院地図によれば一応里宮から本宮への登山道(途中までは車道)もあるように見えるが詳細不明。里宮はマピオンによれば海抜35mしかなく足尾山頂は海抜627mなのと、水平距離もかなりあるので、里宮から登山をするとしても最低2時間30分はかかりそう。

里宮と反対の西側、加波山神社の真壁拝殿のあたりからの登山ルートもある。こちらが近いように思うのだが、ネットをいくら探しても単純に足尾山を往復した人というのは見つけることができず(登山が好きな人は足尾山の北側の加波山や南側のきのこ山もコースに含めてしまうので)、確実な登山コースと所要時間がわからない。しかし、どこから行くにしても上り2時間程度はかかるようであるし、登山道が国土地理院地図に記載されているからといって、その道が現在でも確実に通れる保証はないという点で不安である。

絶対確実なコースとしては、JR水戸線岩瀬駅より桜川市バス「ヤマザクラGO」に乗り、真壁城跡下車。または、JR常磐線石岡駅より関鉄グリーンバス上曽行(土日祝のみ)に乗り、終点上曽下車。どちらの場合もあとは登山道ではなく舗装道路のみを歩くという方法がある。どう見ても遠回りで非効率に思えるが、これでもナビタイム地図での所要時間(交通アクセスの項参照)を見るとそこまでバカバカしい経路でもないかもしれない。

実際の参拝では、行きは桜川市バス「ヤマザクラGO」真壁城跡バス停からの舗装道路のみのルートを選択した。詳細は旅行記参照のこと。

旅行記的なこと・もう一言いいたい

常陸国式内社の論社としてリストアップした44社のうち43社に参拝済となっていた。最後まで残ったのが当社である。足尾山の山頂に鎮座しており、上り2時間の登山を覚悟しなければならない。

しかし、当社に参拝すれば常陸国式内社の巡拝が完了するのみならず、離島を除く関東の式内社巡拝が完了する。武蔵国、相模国、上総国、下総国、安房国、上野国、下野国、そして常陸国の全てである。「離島を除く関東」という範囲で自分としては一区切りだと思っていた。

結局、意を決して参拝に出掛けたのであった。

ただ、登山道はよくわからない。結構調べたのだが、よくわからない。そういうことで、最終的に選択したのは桜川市バス「ヤマザクラGO」真壁城跡バス停から南東に県道7号を進み、上曽峠から北上して全て舗装道路を歩くルート。元々の予定では往復このルートを採るつもりだったが、現地で気が変わって帰りは別ルートにした。しかし、結果として後悔した(後述)。この行きのルートが個人的な推奨ルートである。

岩瀬駅から「ヤマザクラGO」に乗る。この時点では乗客は私だけ。後から2人乗ってきたが、空いていた。ただ、仮にコロナがなかったとしたらシーズンによっては混むのかもしれない。桜川市には過去に行っている加波山など足尾山以外にも多くの山があり、登山客も多いと思われる。コミュニティバスでありがちなワゴンバスとか小型のバスではなく、普通の路線バスと同じ大型のバスだった。

真壁城跡バス停到着は11時30分過ぎ。これから登山することを考えれば昼食の時間であるが、その前に、バス停前にコンビニがあるので登山用の飲料としてペットボトルのお茶、非常食として小さな袋菓子を買った。そして、予め調べておいた蕎麦屋に向かう。これは丁度この後参拝する五所駒瀧神社の方向にある。

ところが、蕎麦屋に到着してみると、なんと定休日であった。色々事前調査をしていたつもりだったのだが、定休日調査が抜けていた。もうこの先には店はない。コンビニに戻っておにぎりを購入することも頭をよぎったが、これから長時間歩くというのに、ここでコンビニまで戻らされるのはあまりにも痛い。実際、地図で調べると往復1km以上ある。

コンビニに戻るのは断念し、そのまま五所駒瀧神社に向かって歩き始めた。その後、登山を終えて帰ってくるまで、さきほど購入した小さな袋菓子しか食べられない。約200kcal。

これが神社巡りで頻繁に遭遇する「空腹のまま長時間歩かされる」という謎現象である。しかも、これから最低5時間くらいは食事ができない。そして、何よりも登山である。当然、場合によっては危険であるから真似はしないでいただきたい。

ただ、結果としてさほどの空腹感には襲われなかった。小さな袋入りのチョコレート菓子を一気に食べず、時間をおいて少しずつ食べたら、何とかなった。

さて、まずは五所駒瀧神社に参拝。ここには一応トイレがある。これは調査済み。水道の水が出ない(吊り下げ容器式の手洗いが一応ある)などということはあるが、登山ルートの選択にも影響を与える要素であり、使えるだけでもありがたい。

五所駒瀧神社からいよいよ登山である。まずは上曽峠を目指す。これが予想を遥かに超えてきつい。上り坂の勾配が凄いのである。

このルートを選択した1つの理由としては、水平距離は長くても、その分上り坂の勾配が緩くなるからというのがある。年齢とともに体力が低下しているのはかなり感じているので、緩い坂を時間をかけてゆっくり歩こうと思っていたのである。ところが、上曽峠まではきつかった。ただ、時間的には五所駒瀧神社から40分もかからずに上曽峠に到着。グーグルマップの示す予想時間よりも早く着いたくらいだった。

上曽峠付近からは平均して考えれば少し勾配が緩やかになったように感じた。事前に想定していたくらいの感じ。登山というよりもハイキング気分。もちろん、全体としては標高差があるので、きつい部分もある。

マピオンで調べると、五所駒瀧神社(県道7号沿いの北参道入口)の標高は海抜79m。上曽峠は307m。道路に沿った水平距離は2.5km。平均勾配は9.12%。

足尾山神社参道入口の標高は海抜544m。上曽峠からの道路に沿った水平距離は4.9km。平均勾配は4.84%。平均値で見れば倍近く違うのである。

ただ、上曽峠から当社に向かう間にきのこ山という山の山頂付近を通る。私が通った道の経路上ではこの付近の最高標高は海抜519mくらい。つまり、このルートにはきのこ山登山が含まれることになり、よって、きのこ山山頂からの下り、そして改めて足尾山への上りという形になるのである。

このきのこ山からの下りが現地に来てから帰りの経路を変更しようと思った原因である。かなりの下り坂に思えたのである。ということは、帰りは当然上り坂である。下山するのに、一部区間にきつい上りがある。これが嫌だったのである。

それに、帰りの下りの場合には上りと違って体力的な問題が少ないから、水平距離が短い道を行ったほうが早く帰れるように思ったのである。

実際には、そんなことはなかった。本宮から一本杉峠、県道218号を通って白井バス停へのルートは実測で1時間54分もかかった。対して、予定通りの行きと同じ上曽峠を通って真壁城跡バス停へのルートはグーグルマップによれば1時間43分である。グーグルマップによる所要時間はかなり正確であり、当然ながら勾配も勘案したものとなっていて、休憩や疲れがなければ、私の場合ほぼその時間通りに到着できる。行きの上りの所要時間もほぼグーグルマップの示す通りだった。

それはともかく、きのこ山山頂付近には道の分岐があり、麓のみかげスポーツ公園方面に出る道がある。舗装道路と登山道の両方がある。私はこれらの道を通らなかったので詳細は不明だが、これらの道も足尾山登山のルートとして有力である。

また、この分岐では視界が開け、素晴らしい眺望が広がる。ここで5分ほど休憩を兼ねて景色を眺めたり写真を撮影したりした。

この登山においては、もう1つ素晴らしい眺望が広がる場所があり、それが当社参道入口のすぐ手前にあるハンググライダー離陸場である。ここでもしばらく景色を眺める。

当社参道入口到着は五所駒瀧神社出発からほぼ丁度2時間後であった。さらにここから参道を上ると4分ほどでやっと本宮に到着である。本宮の標高は海抜561m。

本宮は社殿を取り囲むように立っている樹木が良い感じではあるが、山頂にあるので社殿そのものがもの凄いということはないし、奥宮と分けてここだけを評価するとすれば、登山の体験や途中での眺望なども含めて評価3.0といったところ。

なお、社殿右手には仮設トイレがあり、これも事前調査済。驚いたことにペーパーも備えてあった。ただ、当然ながら手洗い用の水はないから、これは飲料用とは別にペットボトルに水道水を入れたものを持参した。

反対の社殿左手からは奥宮へ向かう石段がある。見た目にも長く急な石段であり、2時間の登山の後ではかなりつらい。私は奥宮まで7分ほど要した。

山頂の奥宮は本殿に相当する。つまりさきほどの本宮の社殿は拝殿である。ここからの眺めは素晴らしい。休憩も兼ねて、奥宮には15分ほど滞在した。

帰りは前述のように、予定を変更して北側の一本杉峠から県道218号で白井に出るルートに変更した。一本杉峠までは上りもあったのだが、全体としてはきのこ山に再度登るよりはかなりマシと思われ、本宮から35分で到着した。

なお、当社参道入口から少し一本杉峠寄りに足尾山分岐というのがあり、長岡バス停付近からここに向かうルートが桜川市のハイキングマップに足尾山コースとして記載されている。最も直線的に当社に向かうルートであるため、このルートも検討したのだが、マップに記載されている所要時間が2時間30分で時間的なメリットがないことと、何よりもグーグルマップのストリートビューで足尾山分岐の状況を見て断念した。実際に足尾山分岐を見ての印象も全く同じで、本当にこの道を通れるのかという感じである。境外参道の画像を参照していただきたい。

また、一本杉峠からそのまま直進して北上すると加波山山頂付近を通るので、当社参拝と併せて加波山神社山頂本殿等への参拝をすることも可能である。

一本杉峠から県道218号に入るのだが、県道の標識もなければ、どこ方面への道かを示す標識もなかったと思う。

この県道218号は悪道として有名であり、車の通行は不可能である。かなりの部分において舗装すらされていない。それだけなら良いのだが、道の状態が非常に悪く、最も良い状態の部分においても石だらけで凸凹の歩きにくい登山道といったところである。挙句の果てには、道と川が合流(!)している。そして、非常に危険である。川の中の石を歩かされたり、幅が狭くて高さのある堤防のような縁石の上の歩かされたりする。道が川と合流しているのだから、ぬかるんだ部分も非常に多くある。

一箇所そういう場所があるとかではない。延々続くのである。一旦は最悪の部分を抜けたかに思えた場所があったのだが、その後もちょくちょく川と合流する。

そういうことで、上りであれ、下りであれ、このルートは非常に強く非推奨である。実際の道の状態は境外参道の画像を参照していただきたい。

一応、計画段階でこのルートも検討したことがあったので、多少の知識はあったし、画像も見たことがあったのだが、それでも道の状態の悪さが想定を遥かに超えていたのである。画像を見てたいしたことないと思えるかもしれないが、実際にはその数倍は大変だと考えていただきたい。

また、道がそんな状態であるから、グーグルマップが示す時間で歩くことは絶対に不可能である。つまり、水平距離が短いとしても、時間的には却って遠回りである。ちょっとした冒険ができるということ以外、全くメリットがない。

実は帰りのバスの時間まではかなり余裕があり、コンビニでコーヒーでも飲んで時間調整しようと思っていたのである。それが、時間ギリギリになり、バス発車時刻の4分前の16:49に何とかバス停に到着した。真壁城跡バス停16:50発のバスを2つ先(岩瀬駅寄り)の白井バス停から乗ったので実際には16:53発だったのだが、予定変更のため正確なバスの発車時刻がわからず、16:50目標に歩いていたので、わずか1分前の到着となったのである。

なお、この県道218号の悪道の部分を一本杉峠から白井方面に歩く途中で一箇所分岐があり、左は川と合流している道、右は普通の登山道という地点がある。これはさすがに右に行くのが正解と思ったのだが、少しだけ歩いてスマホで確認すると不正解。この右への分岐は加波山登山の三合目の桜観音、そしてその先には加波山神社真壁拝殿へと向かう道のようである。

なんと、川の中の石の上を歩くように見える道が正解ということである。やれやれ。

往復ともに真壁城跡バス停利用で、上曽峠、きのこ山経由で全て舗装道を歩くのが私としての推奨ルートである。それでも登山気分は味わえるし、途中の風景も満足できる。木々も美しい。むしろ、風景は県道218号などよりも断然良い。ならば、歩きやすい舗装道を毛嫌いする理由はないのである。

最後にこの日の登山の記録として、経路、各地点の通過時刻、標高をまとめておく。

11:38 真壁城跡バス停&コンビニ出発 [海抜41m]
11:52 五所駒瀧神社(~12:12) [海抜79m]
12:12 五所駒瀧神社出発
12:49 上曽峠(~12:52) [海抜307m]
13:32 きのこ山分岐(~13:37) [海抜514m]
14:07 ハンググライダー離陸場(~14:10) [海抜535m]
14:11 参道入口 [海抜544m]
14:15 本宮(~14:23) [海抜561m]
14:30 奥宮(~14:45) [海抜618m]
14:55 本宮出発
15:30 一本杉峠(休憩なし) [海抜425m]
16:24 舗装道に出る
16:49 白井バス停(真壁長岡郵便局の前)到着 [海抜38m]

画像

由緒書・説明・境内図など

鳥居・境内・社殿など

境外・近隣の風景など